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着付け技術選手権 その2(留袖部門)

前回の続きです。

講習会の後は競技会場へ。

この選手権は、当日の抽選でモデルと衣装が決まります。

初めてお会いする方、初めて見る着物や帯。

選手の判断で、そのモデルに似合う着付けをしなければなりません。

自分でモデルを用意するコンテストとは違い、より現場に近い技術を競う大会のようです。

前列の審査員席には着物姿がズラリ。


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控え室での競技(補正と長襦袢まで)を終えた、50組の選手とモデル計100名が次々と入場してくると、ステージだけでは収まらず、最前列の方たちは観客席のすぐそばまで迫っています。

観客席の一列目は審査員席ですので、選手の方の表情も緊張気味。

学生さんからベテランっぽい方まで年齢層も幅広いです。

舞台競技は留袖に二重太鼓。

控え室競技15分、舞台競技20分。
時間はたっぷりありますね。

でも、スペースが狭いので、隣の方にぶつかる方もいたりして、大変そうでした(>_<)

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私の席から全体を見るのは難しい、と早々と諦め、よく見える3、4人の方に注目することに。

使う小物は自由のようで、それぞれ使い慣れたもので着付けをしていました。

おはしょり芯を入れている方もいます。

私は使ったことがないので、どんな仕上がりになるのか、興味シンシン。

芯の材質にもよると思いますが、私が見た方たちは芯が入っているのがすぐわかる感じでしたね。

立ち姿でわかってしまうのでは、動いたら体に馴染まず不自然に見えますよね。

仕事で取り入れたいとは思いませんでした。

撮影用には便利なのかもしれませんね(^o^)

競技が終わると選手は退場して、審査開始。

審査項目は
・黒留袖にふさわしい品格のある装いであること
・モデルに似合い、トータルでバランスのとれた着付け、帯結び
・動きやすく、着崩れしにくい着付け
・技術者としてのマナー

の4点。


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右のジーンズの男性は審査員のトニー・タナカさん。

審査員は10名くらいでしたでしょうか。
美容業界、ブライダル業界などの方々と荘司礼子先生です。

これは審査員の好みでかなり判定に差が出そう(^_^;)

着付け教室の試験ではないので、cm単位の着付けは意味がないですし、モデルさんに似合うかどうかもそれぞれの感性次第ですよね。

ですので、その間、自分基準で勝手に審査。

私の好みに合う着付け、そうでない着付け、いろいろ見ることができて本当に勉強になりました。

結果発表は一番最後でしたので、引き続き振袖部門です。

また長くなってしまいましたので、その3に続きます。




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ススス…スゴイ世界(+o+)

こんにちはBettyさん(^_^)/
南国系の目鼻立ちパッチリなべっぴんさんなんですね(●^o^●)
羨ましい~!!!

私はシュッとしてそうで実は童顔(^_^;)
雰囲気とのギャップが売り…ってコトにしといてください(笑)

しごきのご教授ありがとうございます<(_ _)>!
普段のはしょりの時に使うのも可愛いなぁ~なんて思いました♪
また骨董市に放牧されたら一つ買ってみようかな(^^)
見せないようにしようとして苦労するより見せて可愛くなるならイイじゃん!って、
相変わらず自由人です(^^ゞ


技術選手権((+_+))
凄すぎます!
会場のピリピリムードが手に取るように伝わりますね(>_<)

技術とは…やっぱり見た目の重視なんでしょうかね。
着心地なんて審査員本人でなければ分からないでしょうし…
見た目にも好みがあるから、審査自体が野暮な感じもしますが(^_^;)


ウチの旦那さんの職人仕事にも選手権がありまして、
技術を競うワケですがやっぱり普段の仕事にはあまり関係ない範囲の事もさせられます。
だからこの選手権も実際の仕事に必ずしも役立つという物でもないのかなぁと…

ともあれ、自分の知らない工夫や着方には本当に勉強になりますよね(*^。^*)

京都でも本物の舞妓はぁぁぁぁぁんが踊りのお稽古に行く姿を拝見しました!
頭はそのまま舞妓ヘア、小紋に、地球に猫が乗っている姿の太鼓柄の帯をして、バッグは洋装向けケリー型、そこから踊り用の扇子の袋が出ていました♪
襟は私よりは詰め気味ですが動きやすそうな広げ方でした。

数秒で下駄までハッキリと覚える私も相当のマニアですね(笑)


着姿の違いは発見がたくさんあって楽しいです♪

Re: ススス…スゴイ世界(+o+)

ぷち女将さん、こんばんは(^o^)
見た目は華奢で童顔、中身は男前の女将。かっこいいですね(*^^*)
人間、ギャップは大事です!

七五三のしごきはカラフルでかわいいですよねー。
着物だって、洋服だって、かわいいものは使いたい(^o^)
ファッションとして生き残るにはかわいくないと(^_-)

着付けの技術とは…今回の大会は見た目がほとんどでしょうね(^_^;)
私なら、モデルさんに感想を聞いて回ります。

また、ブログの続きにも書こうと思っていますが、本当の技術は見た目ではわからないところにあると私は思っています。

旦那サマも技術職なんですね。選手権というからには、採点しなくてはいけないので、多少?と思うような、審査員側に都合のいい内容になるのかもしれませんね(^_^;)

それにしても、数秒でそこまで舞妓はんの姿を記憶するとは!
ぷち女将さん、すごい観察力ですね(◎_◎)!

私は着物の方がいると、ニコニコと見てしまいます。
「お直しおばさんじゃありませんよ」というアピールを込めたニコニコなんですが、ハタから見ると余計怪しいかも(>_<)?
プロフィール

きもののき Betty

Author:きもののき Betty
着付け師をしながら、普段もラクに楽しく着物を着て、着物三昧の生活から一転、オットの仕事で北海道・阿寒湖に引っ越し、アイヌ文化三昧の日々。どちらもマニアックな目線で楽しんでいます(^^)

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